東京2020パラリンピックに向けて発足した、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)。
その競技団体との共同オフィスの設計およびデザインを担当しました。
「 i enjoy ! 」(楽しむ人は、強い)というキーメッセージを掲げ、オリジナルのハート(こころ)をモチーフとしたロゴ、キーメッセージとともに、外壁の1F 2F には77枚からなる、パラアスリートの競技写真を使った大胆なポスターを設置。道行く人々へ、パラスポーツへの理解・興味喚起を促進しています。
他にも、ウェブサイトでのパラスポーツの情報発信、パラ駅伝、体験型授業「あすチャレ!School」 など、さまざまなプロモーションに携わっています。すべてのクリエイティブは「 i enjoy ! 」のもと、一貫してデザインを行いました。
東京2020パラリンピックに向かって、そしてその先のインクルーシブな社会創生のため、パラサポと競技団体が一つになりチームパラリンピックとしての活動、情報発信基地となるオフィス作りを目指しました。
パラスポーツの魅力、世界で活躍するアスリートをアピールするための場所として提案。
「スタジアム」を思わせるグラデーショナルな床材の切り替えによるエントランスは、スポーツの祭典の高揚感を感じさせます。エントランスから見える360度ディスプレイに向かって奥へ進むと、このディスプレイを中心にハの字型に28競技団体の執務スペースが広がるシンプルで力強い構成としました。360度ディスプレイの周囲は、同心円状のカウンターとなっており、打ち合わせや憩いの場となります。執務スペースはゲート的な構造体によってオープンスペースに対して緩やかに仕切られ、それぞれの窓口としても機能します。団体間の仕切りが一切ないオフィス空間は、これまで別々に活動していた団体に結束感を与えます。「 i enjoy ! 」のメイングラフィックを背景にしたステージは、表彰台をイメージしたもので、記者会見や選手のインタビュー、イベントの場として活用されてます。
ハの字型に展開するオフィスの中心で、360度ディスプレイがこの場で働く人や訪れた人を引き付けるような強い求心力を持たせました。競技団体やアスリートはもとより、いつでも様々な人が集えるオフィス空間を目指し、すべてのクリエイティブも「 i enjoy ! 」の傘の元、デザイン~制作を一貫して行っています。
CREDITS
- Client
日本財団パラリンピックサポートセンター
Agency
1-10HOLDINGS
Production
株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン
株式会社トラフ設計事務所
Executive Creative Director
澤邊芳明
Creative Director
木田広大
Producer
住本宜子
Art Director
引地耕太
CopyWriter
水谷日出明
Movie
御幡駿
Enginner
赤川純一
Art Director
中野広土
Designer
吉岡謙, 西村彩花
Project Manager
坂尾加世子
Front End Engineer
小谷俊介, 高取亨, 松田翔伍, 中原洋子, 大柴直人
OtherStaff
Office Design:鈴野浩一 禿真哉 鈴木智仁(トラフ設計事務所)
4D撮影:CLESCENT inc.
Movie:TeeveeGraphics