渋谷のスクランブル交差点にある QFRONT。その大型ビジョン Q'S EYE のリニューアルを記念し、Q’S EYE渋谷夏祭りが開催されました。弊社では、そのメインイベントにあたる渋谷デジタル花火大会の企画・制作に参加しました。
アプリではなくブラウザ経由でスマートフォンを操作することで、簡単にQ'S EYE 上へ花火が打ち上げる体験を用意。さらに、東急百貨店内に設置された特設ブースからは、ユーザの身振り手振りで、同じく Q'S EYE に花火が打ち上がります。「花火」をキーワードとしたこれら2つの体験を軸に、Q'S EYE の新機能を訴求しました。
事前申し込み制で人数制限があるなか、開催した7日間でおよそ3700名の方にご参加いただき、計8万6000発の花火が打ち上がりました。また、反響の大きさから、イベント期間も延長するなど、クライアントさまや代理店さまから大変好評をいただいております。
今回のリニューアルは、従来の4倍の高精細となっただけでなく、パソコンやスマートフォンを通じて双方向でのコミュニケーションが可能となりました。その新機能を活かせる企画が求められていました。
しかしその一方で、渋谷の交差点前という場所がら、たくさんの人が長時間に渡り滞留することを避けねばならず、また都の条例によって広告表現に制限があるなど課題も多く、それらを克服しつつ、新しい Q'S EYE を多くの方々にご体験いただく必要がありました。
ニ度の実証実験を行い、視認性や映り具合、操作感、データの遅延有無、時間帯ごとの人通りなどを検証。
その結果、「スマートフォンという "パーソナル" な端末が、Q'S EYE という "パブリック" な空間を操作・表現できる」という体験を印象づけようと、代理店さまと話し合いました。現地でのスマートフォンによる花火の打ち上げとイベントブースの設置を、いっしょにご提案させていただきました。
QFRONT 前を訪れたユーザがスムーズに花火打ち上げに参加できるよう、行列待ちシステムを独自に開発。アプリではなく、専用ウェブサイトを経由で操作することで、参加の敷居を低くすることを狙いました。スマートフォンでは、花火の色を選択できる機能や、自分SNSアイコン花火をあげられる機能も用意しています。
また、イベントブースでは、Kinect を用いてその動きで花火を打ち上げます。小さな子どもでも楽しめるようにゲーム性を取り入れたり、記念写真の撮影機能を取り込むなど、「渋谷らしさ」も仕込みました。
記念撮影のユーザのポーズは、Q'S EYE に反映されます。スマートフォンと Q'S EYE だけでなく、イベントブースとの連動の可能性も訴えています。
デジタルサイネージアワード 2014 ゴールド
AD STARS Finalist
CREDITS
- Client
東京急行電鉄株式会社
Agency
株式会社東急エージェンシー
Production
株式会社ワン・トゥー・テン・デザイン
Producer / Director / Planner
松重宏和
Technical Director / Planner
長井健一
Director / Project Manager
小谷俊介
Art Director
中野広土
Designer
杉本健介
Motion Designer / Developer
河合育夫
System Engineer
今村昌人, 横田達也, 松井朋毅
Frontend Engineer
横田達也, 松田翔伍, 根岸良樹
Installation Developer
坪倉輝明, 平尾将之, 横田達也
Movie
富永省吾
OtherStaff
Producer:
木村知(東急エージェンシー)
金田彩乃(東急エージェンシー)
河村大馬(projector)
Production Manager:
中村圭一(flapper3)
Designer: 熊谷章
Technical Engineer: コバヤシタケル
Sound: No.9(城隆之)