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長崎グラバー園開園50周年記念
明治夜宴〜マダム・バタフライ ひかり咲く夜〜

Launch 2024.07.20

OUTLINE

世界遺産としても知られる「旧グラバー住宅」を含む、長崎の観光名所「グラバー園」開園50周年を記念した期間限定特別イベント「明治夜宴〜マダム・バタフライ ひかり咲く夜〜」のコンセプト立案から体験設計及び、一貫した空間演出・設計、映像制作を含むイベントの総合演出を担当いたしました。

「明治夜宴」は、通常は夜間閉園している園内を開放し、明治時代の長崎が舞台になった世界的に有名なオペラ「マダム・バタフライ」をテーマにした光と映像、音楽、そして食が調和するアートイベント。世界遺産旧グラバー住宅、重要文化財旧リンガー住宅などグラバー園本来の美しさ、魅力を引き立たせる照明演出と、最新のデジタルテクノロジーを使った没入型演出により、明治時代の長崎をイメージした異国情緒あふれるジャポニズムの世界観を作り上げました。

STORY

グラバー園内の「歴史の泉」と「旧リンガー住宅」の2箇所では、プロジェクションマッピングによる体験型コンテンツを展開。「歴史の泉」では、蝶々夫人の愛に満ちた幸せな”華やかさ”を。「旧リンガー住宅」では、蝶々夫人の儚く切なく悲しいクライマックスの”切なさ”を。実際にオペラで使用している劇中歌をアレンジしたオリジナルBGMとともに表現しました。「歴史の泉」では、来場者の動きに反応し、インタラクティブに映像が変化するプロジェクションマッピング・コンテンツを制作。
そして、「旧リンガー住宅」では、美しいプロジェクションマッピングの世界の中に入って記念撮影が楽しめる没入感溢れる体験を作り上げました。

インタラクティブ・ランドアート・プロジェクション 〜ひかり咲く希望の泉〜

「歴史の泉」では、泉から流れてくる花の映像に触れると蝶に変化するインタラクティブな体験コンテンツを制作。来場者がアクティブに花に触れれば触れるほど、たくさんの蝶に変化して、空間を華やかに彩ります。

[シーン] 燃え上がる恋、蝶の舞とプロジェクションマッピング

恋する蝶々夫人の華やかさ・美しさ・愛に満ちた幸せな時期をグラバー園に咲く花(バラ、ダリア、芍薬)と花言葉をかけて表現。さらに「和」「祝い」の意味を込めて反物が広がる演出も加えました。

[楽曲] 「花の二重唱」(Flower Duet)アレンジver.

蝶々夫人とスズキが一緒に歌うこの二重唱。彼女たちの友情と希望を象徴していて、恋愛の盛り上がりを表現するのに適しており、プロジェクションマッピングとの相性が良いと思い使用しています。

フォトジェニック・ウォールアート・プロジェクション 〜儚くひかる蝶の散華〜

「旧リンガー住宅」では、外の芝生エリアから”眺めて楽しむ”。プロジェクション映像の中に入って、映像の蝶や花を着飾って、”写真を撮って楽しむ”というさまざまな楽しみ方を提供します。

[シーン] 儚く散る別れと蝶々の名誉の最後

蝶々夫人の切なく儚い最期を、蝶が花びらに変化し、無惨に散っていく姿で表現し、風・蝶・花(花言葉)・ステンドグラスと印象的な背景をバックと共に情緒的に映像で表現します。

[楽曲] 「あなたの小さい手」(Tu, tu, piccolo Iddio!)アレンジver.

この曲は、蝶々夫人が息子に別れを告げるシーンで歌われるアリア。悲しみと美しさを兼ね備えた非常に感動的な楽曲。儚く散りゆくクライマックスを強く印象付けるのに適していました。原曲は、少し危機迫るクライマックス感がありすぎるので、すこし静かめなアレンジにしています。

明治夜宴タイムリープトンネル 〜明治夜宴への誘い〜

明治時代のグラバー園へとお客様を誘う幻想的なトンネル。美しく、華やかで、魅惑的な時空の歪みをイメージした照明演出を行いました。
【演出:パナソニック株式会社エレクトリックワークス社】

マダムバタフライハウス・ライトアップショー ~ある晴れた日に~

劇中で最も有名な「ある晴れた日に」をアレンジしたBGMをバックに、マダム・バタフライ・ハウス」という愛称を持つ「旧グラバー住宅」を美しく彩るライトアップショー。グラバー住宅の建造美を引き立たせながら、明治時代をイメージした光の色合いや蝶々夫人の生涯を表現しました。

また、会期途中から来場者参加型のライトアップショーにアップデート。
パナソニック株式会社エレクトリックワークス社の「街演出クラウド YOI-en」というシステムを活用して、お客様のスマートフォンを使って旧グラバー住宅を色とりどりの明治時代の伝統色等に染め上げるという体験型コンテンツ「YOI-iro」を追加しました。
12色の明治時代の伝統色を纏った蝶が、マダム・バタフライハウスを色とりどりに染め上げていくというストーリーに。
【演出:パナソニック株式会社エレクトリックワークス社】

ロゴアニメーション

明治夜宴のロゴ単体では語り切れない、蝶々婦人の物語性を追加するため2匹の蝶、薔薇をビジュアルとして加えています。
薔薇が咲き、蝶が舞ってくる。2匹目がとまった瞬間に薔薇は散ってしまう。この一連の動きは、蝶々夫人の儚い最後までをナラティブに表現しています。

CREDITS

主催
グラバー園
企画制作
リモ旅
株式会社ワントゥーテン
総合演出
株式会社ワントゥーテン
照明演出
パナソニック株式会社エレクトリックワークス社
Creative Director / Planner
村上 琢哉
Producer
三木 康博
Project Manager
角田 一樹
Technical Director
大場 洋哉
Art Director / Designer
コバタケアスカ
Visual Director
工藤 啓之
川村 崇
宮内 浩輔
System Integrator
下田 裕幸
Engineer
大場 洋哉
川村 崇
木田 尊也
音楽
JOEDOWN
DTP
myriadmirror inc.
ロゴ書体デザイン
未佐子

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