OUTLINE
発売から今なお人気を博すポケモン。
本展は「POKÉMON COLORS」と題して、色をテーマに4つのアクティビティと1つのインスタレーションをポケモンと楽しむ体験型企画展です。
それぞれのコンテンツでは、来場者が身体を動かすことによってプロジェクションや映像が変化。体験を通して画面内にポケモンが現れ、目の前の世界にカラフルな色があふれていきます。
ワントゥーテンは企画展全体の、クリエイティブディレクション、プランニング、アートディレクション/デザイン、エクスペリエンスデザイン、開発などクリエイティブとテクニカル全般を担当しました。
クリエイティブディレクション・エクスペリエンスデザイン
いろいろな色が「色づき、混ざり合い、響き合う世界」
1,000種以上の多種多様な個性を持つカラフルなポケモンのキャラクターたちからインスパイアされ、「色」をテーマに企画。
会場のアクティビティに設置された様々なセンサーにより来場者の動きをセンシング。体験者が身体を動かす毎に映像、照明、音楽がシンクロし演出され、色のない世界がカラフルに色づき変化していきます。
フィジカルとデジタルが融合し、「いろいろな色が、色づき、混ざり合い、響き合う」これまでにない新たなポケモンの世界の体験をデザインしました。
いろいろな色
本展のロゴマークは、「COLORS」という「いろいろな色」の象徴としてモンスターボールをモチーフに 透明感のあるグラデーションで表現し「いろいろな色が、色づき、混ざり合い、響き合う」世界をシンボライズしています。
様々な色が混ざり合う様を、透明感のあるグラデーションで表現し、シンプルでありながら強いインパクトを持ったデザインとなっています。
色づく
本展のアクティビティは、丸や三角、四角などシンプルな形で描かれています。各体験は真っ白な世界から始まり、来場者が楽しみながら身体を動かす毎にプロジェクションや映像が変化します。
体験を通して画面内にポケモンが現れ、真っ白な世界が少しずつ色づき、カラフルな色があふれていきます。
混ざり合う
本展のアートワークは、ポケモンの色を参考にシルエットとグラデーションで表現しました。ポスターなどの広報物や会場デザイン、オリジナルグッズに展開されています。
インスタレーション「COLORS CIRCLE」も、このアートワークで構成されています。1つ1つ異なる色の12のモニターが、円形で1つに繋がることで色相環をイメージしています。画面に触れるたびに、いろいろな色が混ざり合う美しい変化を楽しむことができます。
響き合う
広い空間を活かし、ロゴマークのモンスターボールをモチーフに円形を意識した会場設計をなっています。造作はコンテンツ内のCGの世界観と連動したカラフルでプリミティブな形状となっており、まるでプロジェクション内の世界観が飛び出したようなデザイン。
また本展の音楽は、様々なポケモンの楽曲のメロディを参考にオリジナルで制作しました。ポケモンのタイプ数と同じ18種類の楽器を中心に構成されています。カラフルに色づく映像と照明にシンクロし、「音色」が会場全体で響き合います。
4つのエリアで体験するアクティビティと1つのインスタレーション
COLORS ROAD ―カラーズロード―
自転車に乗って道路を進むアクティビティ。
道路の両端にはリズムと連動し配置されたポケモンたちが数多く並んでおり、すれ違うタイミングで設置されたボタンを押すことで、世界が色付き、心地よいエフェクトやサウンドがインタラクティブに生成。
自転車には3種類の音楽が用意され、それぞれの自転車で異なる音楽が流れますが、全体として1つの音楽が成立しています。複数人で体験する事でより心地の良いサウンドやヴィジュアルの変化をダイナミックに体験し、楽しむことができます。
COLORS LAKE ―カラーズレイク―
静かな湖に竿をおろし、手応えがあったらリールを巻いて、ポケモンを吊り上げることができます。
そして吊り上げる度に、真っ白な湖がカラフルに色づいていきます。
オリジナルデザインの釣竿型デバイスは、CG内の釣竿と連動しているため、ポケモンがかかると臨場感のある触覚フィードバックがインタラクティブに体感できます。
体験者ごとに異なる色の釣竿と、連動した波紋や水泡モチーフのカラフルなエフェクト、心地良いサウンドがシンクロし体験を演出。
COLORS FOREST ―カラーズフォレスト―
バルーンで模した木を揺らすと画面内で木の実が落ち、隠れているポケモンたちも出現。
バルーンには揺れの強さを感知するセンサーを設置しているため、体験者が木を揺らしポケモンが姿を現すたびに、体験している世界にカラフルな色があふれていきます。
COLORS CITY ―カラーズシティ―
ボールを画面に向かって投げると、隠れていたポケモンたちが飛び出します。ポケモンが姿を現すたびに、街はカラフルで鮮やかな世界に変化していきます。
街はプリミティブな形状の積み木をモチーフにデザインされ、ダイナミックなカメラワークを用いて画面に奥行きや広がりを表現しています。
COLORS CIRCLE ―カラーズサークル―
「COLORS of TIME ~時の彩り~」をテーマに時計をモチーフとして制作された円形の映像インスタレーション。
12のディスプレイと照明、音、映像がシンクロして、インタラクションパートとショーパートそれぞれが色鮮やかに空間を演出。
インタラクションパートでは、1分間に1周のペースで、キャラクターがディスプレイを横断し回転します。接触検知を行っているディスプレイはユーザーがキャラクターに触ることで、グラデーションのカラーがモニター上に美しく広がりインタラクティブに変化。ショーパートでは12のディスプレイ、バルーン、照明、音、他のコンテンツとも連動し、会場全体を活用して、15分毎に時を知らせるように華やかな演出が行われます。
CREDITS
- Client
- 株式会社松屋
- 企画制作
- ワントゥーテン
- Creative Director
- 引地 耕太
- Producer / Experience Design
- 三木 康博
川副 信雄
- Project Manager
- 呉 可
高橋 祐介
古山 夏子
- Planner
- 牧 詩織
- Art Director / Designer
- Erwin Dwi Budianto
- Visual Director / CG Director
- 川村 崇
- CG Designer
- 中嶋 真理
- Technical Director
- 赤川 純一
平野 光洋
藤岡 宏和
森岡 東洋志 (BASSDRUM)
- Front End Engineer - COLORS CITY / LAKE -
- 大場 洋哉
- Front End Engineer - COLORS ROAD / FOREST -
- 廣居 達也
- Front End Engineer - COLORS CIRCLE -
- 中川 湧太
- Hardware Engineer / System Engineer
- 木田 尊也
平野 光洋
下田 裕幸
- Sound Engineer
- 稲田 優太
赤川 純一
- Special Thanks
- 川合 莉穂
上田 崇史
佐竹 俊樹
染谷 明美
- Music
- Cubesato
- Spacial Architect
- 井上 尚志 (t.i.d.a, Inc.)
- Concept Movie / Promotion Movie
- HEADS (P.I.C.S. management)
- 3DCG
- 伊東 佳佑
AFTER THE EXHIBITION
本展は松屋銀座をはじめ全国8か所を巡回したほか、2023年7~8月にランドマークプラザにて「POKÉMON COLORS YOKOHAMA」を開催。
「POKÉMON COLORS YOKOHAMA」の導入・出口となるロビーでは、企画展内に登場するカラフルなポケモンたちがお出迎え。
アクティビティやインスタレーションを体験する前に、フォトスポットとしてもお楽しみいただきました。
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。